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第三回XrayN作戦講座

はじめに

今回はElectronic Sports League(ESL)でのSK vs mTw de_nukeからピックアップ。流石に超がつくほど強豪同士の試合だったので、オンラインのリーグであるにも関わらずHLTV観戦者の数は6000を超えていた。私の予想ではSKの辛勝かと思いきや、結果はmTwの圧勝。SKのT側の作戦全てをまるで見透かしているかのように撃破し、1stハーフを12-3前後で折り返した。de_nukeといえばCT有利マップであるという意見が大半で、私も同意見だ。しかし、ここ最近CSの戦術や作戦のレベルアップにつれてT側がラウンドをより多くとる試合が増えてきた。T側がラウンドを制するポイントは大きくわけて三つあると考える。一つ目は壁抜き、的確な壁抜きで相手を削って突入する際に、こちらにとって危険なスポットから相手を移動させる。二つ目にFB、第一回の講座で見せたようなFBはAサイトをほぼ無力化することができる。最後に外攻めだ。外を有効に使うことによってより多面的な攻撃が展開できる。今回はSKの素早い外攻めに対してmTwが使った強烈なテロハウス攻めを紹介しよう。

 

説明

シーン1

見ての通りほぼノンストップでTの2人が外を攻めている。ノンストップ、つまりそれは足音が丸聞こえなのである。この時点でシャッターから全員Aに突入しているmTw側は、外に敵が少なくとも2-3人展開している事を察知しただろう。こう考えて欲しい。外に2人、もしくは3人にいるならテロハウスには3人、下手すればたったの2人しかいないのだ。恐らくラウンド開始直後からmTw側はテロハウスを奇襲する前提で動いていたのだろうが、外に敵が数人いる事によって奇襲は間違いなく成功すると踏んだだろう。

シーン2

外の2人が素早くシャッターや窓付近にSGを炊いて、別館の横に入り込んでいる。これは恐らくこのスポットからAサイトにFBを投げるつもりだったのだろう。つまり、T側の作戦はこうだ。まず速攻で2人外にいかせてSGを窓付近に炊いてタワーと窓を無力化する。そこから別館横に入った味方のFBにあわせてドアを開け、コンテナのFBとドアからのFBでAサイトを制圧する。このラッシュの形は恐らく、コンテナ1、ドア2、外2(シャッター1)。しかし流石Noppoに現在世界最強かもと言われるだけあるmTw、そんなもの全てお見通しだ。

シーン3

コンテナの中にFBを二連発。この時、外にいる敵は恐らく赤箱の横を通り過ぎたあたりだろう。動画の秒数でいうと21秒辺り。FBを投げたあとは一気にテロハウスに突入する。この時注意するのはあくまで自分はカバーであるということだ。メインを張るのは自分の前にいる味方だ。味方の射線にかぶらないよう、また敵から見て自分と味方の動きがかぶらないように注意するべき。

シーン4

一度FBから切り替えてM4に切り替えているのは飛び出してくる敵を警戒しているためだ。この作戦は唐突なコンテナラッシュに脆い。どんな強者でもグレネードを構えている際に飛び出されたら無力である。その後、シーン3のFBにあわせて自分もFBを2発、筆者的には正直1発で充分な気もする。そしてラッシュの際に気をつけるのが暗闇の部分。この動画で敵を殺してるスポットだ。ここはテロハウスでもっともFBを喰らいにくく、かなりの有利ポジションなので、敵がいた時は優先的に倒しておきたい。

シーン5

まずドアの横にSGを炊く。これはFBを投げる際にSGの煙幕がなければ敵から丸見えで倒される可能性があるからだ。その後はドアの手前と奥にFBを二連発入れる。SGからFBまでタイミングは全て最速で行う。味方の合図をまず必要がない、というよりむしろこのシーン5のプレイヤーのSGがシーン3と4のFBへの合図となる。FBを投げたあとは自分自身がドアに突っ込む。この時注意したいのはやはり、動画でも回転しながら倒しているドア横のスポットだ。敵はFBをよけるためにここに移動する可能性が高い。

シーン6

FB1発目をB通路、2発目をラジオルーム前に落とす。これによりスムーズにテロハウスへと向かうことができる。ラジオルーム手前まで到着したらシーン7の味方が投げるFBを待ちつつしっかりラジオルームをクリアリングしよう。特に右端にいるのをクリアリングミスすると後々厄介なことになる。

シーン7

まず彼が行うのは常にBラッシュ警戒だ。敵が外展開であるという情報で一発目のFBを入れる。このFBはB通路からスロープを見ている敵に対して効果が絶大で、ほぼ不可避である。そしてシーン6のカバーになると同時に、テロハウス全体に効くFBをスロープの隙間からお見舞いする。その後、シーン6の仲間と一気にテロハウスを制圧する。

利点

  • 外展開の敵に対して効果絶大
  • テロハウス屋根でひたすら壁抜きをしている敵が多い場合も有効
  • テロハウスに敵が入ってる時点でほぼ間違いなく全員真っ白になっている

弱点

  • 敵が外展開でも残りの敵がテロハウス外で待っていると危険
  • FBを全プレイヤーが全て消費してしまうこと
  • 敵がCT奇襲をある程度読んだ動き(屋根上で3人前後待ってる等)をしてくると後の展開が難しい

備考

  • 仮に敵が外4、テロハウス屋根1の状態で突っ込んでしまったというイレギュラーバウンドがおきた場合は、2人テロハウスに残して、1人は急いでタワー上まで戻ってタワー上を死守する。ここをとられるとAサイトにプラントされた際、絶望的なほど取り返しにくくなる可能性がある。もう1人はコンテナの窓からシャッターを、最後の1人はダクトからBサイトにおりてあらかじめショートでキャンプするといいだろう。
  1. ORZ
    2009 年 2 月 2 日 23:14 | #1

    ESWC2009は、マップがde_dust2、de_inferno、de_nuke、de_train、de_tuscanです。

    まだ先の話だと思われがちですが、5つのマップすべての戦略を考え、統制をとり、チームとして実践できるレベルまで高めていくことを考えると、意外に時間が無いと思います。

    日本代表CSプレーヤーになるためには、今の時点でどのような練習をすべきか、是非ご意見を聞きたいです。また、各マップの特徴(ラッシュ時の注意点)なども是非聞いてみたいです(第三回XrayN作戦講座と関係ない質問ですみません)。

  2. XrayN
    2009 年 2 月 3 日 00:23 | #2

    @ORZ
    ESWCはプレイするマップを多少選択できるので5マップ全てを練習する必要はないと思います。

    >>日本代表CSプレーヤーになるためには、今の時点でどのような練習をすべきか、是非ご意見を聞きたいです。

    難しい質問です。ORZさんのチームの実力次第ですが、やはり連携とグレネードに重点をおいて練習するといいと思います。ラッシュの時のグレネード、突入時のグレネード、サイト取り返しのグレネード等など、グレネードの使い方次第で負けるラウンドも勝てるようになります。昔私が4dNでプレイしていた頃、練習相手のチームに我々と対戦した感想を訊くと、皆決まって「白くて何もわからなかった」と言っていました。グレネードを有効に使えばAIM差などなくなります。勿論時と場合によるのでAIMがあるにこした事はないんですけどねw

    >>また、各マップの特徴(ラッシュ時の注意点)なども是非聞いてみたいです

    実は第三回の講座を書いていた時にマップ別の講座も書いてみようと思ったので後にそちらを読んでいただければ、と思います。流石にマップ単位の特徴などはとても一言では現せませんのでw

  3. Bitt
    2009 年 2 月 3 日 15:01 | #3

    凄く分かりやすく説明してくれて助かります
    まず10回まで頑張ってください!!

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